日本人が1万年前から大切にしてきた神話をご存知でしょうか?
そう、「古事記(こじき)」です。
大昔の日本はスマホもテレビもラジオもありません。
にもかかわらず、日本全国に古事記という神話が伝播され広まっていたのです。
そして、後世に生きる人々が幸福に生きていけるように僕らの先祖が神話として記してくれています。
今回はそんな「日本人の幸福と成功の教科書」とも言える古事記から、幸せと成功の関係性について読み解きます。
日本人が昔ながらに大切にしてきた日本人の価値観と西洋式の価値観を比べながら解説していきます。
まず、幸せと成功は全くの別物であることを理解しておく必要があります。
そして、幸せが先で成功は後です。
成功とは「外にあるものを手に入れる」こと
成功は外にあるものを手に入れることです。
「足し算」なんです。
- あれが欲しい!
- これがしたい!
- 足りない!
「ない」という前提で「手に入れることで幸せになれる」というのは西洋式の考えなんです。
そして、「成功」という言葉が日本でよく使われるようになったのは敗戦後から。
戦後の教育には西洋の価値観が日本にやってきて何事も二極化で考えるようになってしまいました。
- 成功か失敗か
- 神かそれ以外か
- 金持ちと貧乏人
- 勝者と敗者
- 正しいか間違っているか
- 成功か失敗
- 白か黒か
- 善か悪か
こうした二極化の価値観ですね。
西洋の宗教観から生まれたものです。
「手に入れることで唯一神に近づける」
モノを手に入れることで豊かさに近づけるというのが西洋式の価値観です。
幸せとは中から気づくモノ
本来、日本人の幸せは西洋の「手に入れること」という価値観とは大きく違います。
私たちはすでに「必要なモノはすでに持っている」という考えです。
人間は皆すでに幸せな状態で素晴らしいもの(才能)を持っていている
その才能で、他の人を支えることによって助け合うことができる
その結果、「成功」がある
こういった教えになります。
日本は「八百万の神々(やおよろずのかみがみ)」と言って「神はたくさんいる」という考えを持っています。ありとあらゆる物質、生物、自然現象に神様が宿っているという価値観です。
そして「自分も神様」なんです。
この記事を書いている僕も神様だし、記事を読んでいるあなたも神様です。
神社の本殿の中には大きな鏡があるのをご存知でしょうか?
これ、神鏡といいます。
鏡が意味しているのは
「神様はすでに自分の中にいるよ」
「鏡を見て自分の中にある神様を大切にしてくださいね」
という意味を込めて神社の境内に置かれているものなのです。
神様は自分です。
- 「自分の中には神様がいるし、すでに満たされる」
- 「じゃあ、自分の得意なことで人の役に立てることは何か?」
という、内から外に向かうエネルギーが成功に繋がってきます。
捨てることで「幸せの質」が上がる
幸せを感じられない理由は「自分の中の神様を傷つけるもの」が存在するからです。
「自分の中の神様を傷つけるもの」は不安、恐怖、見栄、劣等感、悲しみ、怒りなどのネガティブな感情のことです。
神社に行くと「お祓い」がありますよね?
お祓いは「悪いものを祓う」「邪気を祓う」というイメージをお持ちの方が多いと思います。
しかし本来の意味は「自分の中の神様を傷つける不安、恐怖、見栄、執着、人と比べてしまう心、劣等感、悲しみ、怒りなどのネガティブな感情を祓う」という意味です。
「祓う」という行為で不要なモノを「引き算」することで自分が本当にやりたいことが見えてくるという意味です。
ちなみに、日本人の多くが信仰している「仏教」でも「断捨離」「座禅」なども「不要なモノ・感情、人間関係を捨てることで真理に近づける」という価値観があります。
「引き算」によって豊かになれるというのが日本人が古くから大切にしてきた考えなのです。
アメリカで日本発祥の「断捨離」が社会現象に
物質主義のアメリカは、現在うつ病患者が世界一です。
ひとりひとりにカウンセラーがついているほど精神的に病んでいる人が多いです。
この原因は行き過ぎた物質主義です。
「モノで豊かになれない」ということに気づき始めてきました。
アメリカでは「アメリカンドリーム」といわれていて、
社会的に成功することがステータスと言われていました。
しかし同時に、行き過ぎた物質主義により精神病が広がってしまったのですね。
そんな中、アメリカでZENブーム、断捨離ブームが広がっています。
「捨てることで豊かになる」という日本人の考え方がアメリカで広く受け入れられて支持されています。
まとめ:成功するにはまず幸せを満たすこと!
- 幸せと成功、幸せが先、まず「幸せ」を目指す
- 幸せになるには自分の心の声(神様)に従う(楽しいこと、好きなことを見つける)
- 自分の心の声を(神様)を傷つける恐怖心、不安、見栄、劣等感、憧れなどを捨てる
- 自分の神様に従い、世の中に「自分軸」(得意なこと)を打ち出していく
- 自分軸を打ち出して人の役に立てた結果、成功が手に入る
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